人工呼吸器使用児に対するサイズ可変型設計用車椅子のプロトタイプが完成しました

横浜市総合リハビリテーションセンター様と共同開発を進めていた「人工呼吸器使用児に対するサイズ可変型設計用車椅子」の試作機が完成しました。

本車椅子は、「人工呼吸器搭載型車椅子を製作する場合は、完成 までおよそ半年程度かかり、納期・材料・作業工程 数など多くのロスが生じている」という現状の課題を解決するために開発され、「 ① 完成品に近いサイズの車椅子に試乗しながら 採寸が可能となり、計測ミスが生じず、より使 用者に適合した設計が可能になる。 ② 家屋内外の取り回しが事前に確認できること から、実機での仮合せ行程が不要となる。 ③ 人工呼吸器等の生命維持機器使用時の安全を 事前に確認でき、介助者の負担軽減のための具 体的な対策が講じやすくなる。」といったメリットが期待されているものです。詳細は、以下リンクをご覧ください。
http://www.yokohama-rf.jp/common/pdf/report/25-2.pdf

車椅子のフレームは全てマグネシウム合金を採用し、非常に複雑な形状ながら4.63Kgという超軽量フレームを実現しました。
また、剛性を高めるため角パイプによるボックス構造を採用し、現場でのサイズ変更を容易にするためジャッキ式車椅子幅調整機構を採用しました。

今後、専門家による評価を経てリハビリテーションの現場へ製品を届けていきたいと考えております。

在宅人工呼吸器使用児に対するサイズ可変型設計用車椅子