マグネシウム合金 取扱い上の注意点

機械加工上の注意点

  • 切削加工…正しく研磨された鋭い切削工具を用い、重切削を行ってください。切削油としては鉱物油を用いてください。切り屑や切粉は頻繁に集め、蓋のついた専用の容器に入れてください。
  • 研磨加工…研磨機(グラインダーなど)を他の金属を併用する際には、完全に掃除を行ってください。マグネシウム専用の湿式集じん機を用いてください。集塵機にたまったスラッジは定期的に回収し溜めないようにしてください。

保管上の注意点

  • 火元となるような熱源が無く、湿度の低い場所でビニール袋等をかぶせて埃のかからないようにしてください。
  • 切粉などは、通気性の有る蓋付きの容器に入れ、火気のない換気の良い安全な場所に保管してください。廃棄は専門業者に依頼してください。
  • 研磨粉など水で湿ったマグネシウムのスラッジは、可燃性の水素を発生させるため注意が必要です。保管や処理につきましては必ず専門家に相談してください。

消火方法

  • グラファイト系、フラックス(塩素系)などのマグネシウム専用消火剤を使用して燃焼部に覆い被せるようにして鎮火を待ちます。消化したように見えても消火剤を掻き分けると再度燃焼することがありますので注意してください。
  • 水は絶対に使用しないでください。
  • 噴霧消火器、泡消火器、通常のガス消火器や液体消火器も使用しないでください。

詳しくは、日本マグネシウム協会ホームページをご覧ください。

◎金属火災用放射器につきましては、以下を御覧ください。
金属火災用放射器のご紹介