フレームにマグネシウム合金を採用した「サイズ可変型採寸用ストレッチャー型車いす(児童用)」を開発しました
~横浜市総合リハビリテーションセンターとの共同開発~
株式会社マクルウ(本社:静岡県富士宮市、代表取締役:安倍 雅史)は、フレームにマグネシウム合金を採用した、「サイズ可変型採寸用ストレッチャー型車いす(児童用)」を開発しました。
「サイズ可変型採寸用ストレッチャー型車いす(児童用)」は、2017年9月27日~29日に東京ビッグサイトで開催されるHCR2017(国際福祉機器展)において、静岡県産業振興財団ブース(1-02-10)及び「障害児のための『子ども広場』」(東6ホール 特設会場C)にて展示を行い、2017年12月からの販売等(レンタル含む)を予定しております。今後、各地域の養護学校等へのご紹介を通じ、年間10台の販売等(レンタル含む)を計画しております。
※本製品開発の一部は、平成28年度静岡県産業振興財団の事業化推進助成事業により実施しました。
【展示の概要】
- 第44回 国際福祉機器展 H.C.R.2017
- 会期:2017年09月27日(水)~09月29日(金)10:00~17:30(最終日29日のみ16:00まで)
- 会場:東京ビッグサイト東1ホール 静岡県産業振興財団ブース(1-02-10)、東京ビッグサイト東2ホール 特設会場C「障害児のための『子ども広場』」
- 出展者プレゼンテーション:9月27日(水) 10:30~11:30 東2ホール 1-A会場
【開発の背景及び経緯】
ノーマライゼーション理念に基づく在宅生活の広がりや医学・医療技術の進歩、在宅医療の諸施策の推進等により、医療的ケアの必要な児童生徒の在宅化が進み、地域の養護学校への就学ニーズが高まっています。医療的ケアの内容は、気管切開や胃ろうの対応、携帯酸素や人工呼吸器の使用など多岐にわたり、こうした日常的に医療的ケアが必要な幼児児童生徒の登下校を含む外出には医療的ケアに要する多種多様な機器の運搬が必要で、一般的な車いすでは全てを運びきることができず、専用の車いす(主にはストレッチャー型車いす)が必要となります。こうした車いすの製作はオーダーメイド品として製作されるものの、製作が完了し在宅での使用を開始した際に、設計時に想定していなかった諸々の問題(自宅内・外での車いすの取り回しに支障が生じる、車いすに日常的に積載したい物品が載りきれない等)が顕在化することが課題となっています。
こうした課題を解決するため、1. 医療的ケアに要する多種多様な機器の運搬が可能な構造であること、2. 車いすの幅・長さ等を調節できる機構を備えていること、3. 一定期間の普段使いを想定した構造であること、4. 決定した寸法をもとに素早く車いすを製作できること、5.フレーム部の軽量化を図ること、を目標に、2013年7月から横浜市総合リハビリテーションセンターと共同で開発を進めてきました。
【製品概要】
オーダーメイドで製作する車いすの具体的なイメージを掴んでいただくため、幅や長さを調整しながら、日常のご使用の中で採寸するストレッチャー型車いすです。その後、日々の生活の中で採寸いただいたサイズを基に車いすを製作いたします。そのため、実際にご使用いただく車いすは「本当に必要なサイズ」で製作が可能です。フレームの素材は最軽量金属マグネシウム合金。とても軽くて丈夫なことも魅力です。
- 【寸法と可変長】長さ: 130cm±6cm 《手動》、幅: 59cm±6cm 《電動》、高さ:(ハンドル部)84cm±4cm 《手動》
- 【重量】約21Kg(フレーム部約4.8Kg)
- 【材質】高強度マグネシウム合金(フレーム)
- 【カラー】 イエローグリーン、シェルピンク、オリーブドラブ ※実際にご使用いただく車いすは100色の中から選択可能
- 【価格】オープン価格
■株式会社マクルウは、「マグネシウムの新たな世界を切り拓く」という理念のもと、独自技術である冷間引抜加工技術を核に様々なマグネシウム加工技術、マグネシウム合金を活用した製品開発を進めています。2014年、「社名の由来コンテスト 社名大賞」(コクヨファニチャーofon主催)、「しずぎん起業家大賞 次世代技術部門 最優秀賞」(静岡銀行主催)、「Rise Up Festa 先端技術・素材分野 優秀賞」 (三菱東京UFJ銀行主催) を受賞しました。