二輪・四輪関係で数々の塗装を仕上げてきたクラフトマンが、非常に難しいといわれるマグネシウム塗装に挑戦しました。その苦難と発見の記録を日記風にまとめました。
なお、この作品は2015年1月25日・26日に開催される「静岡テクノフェアin東京」で展示いたします。http://shizuoka-techno.jp/
2015年1月27日
【ワイヤーブラシによる細部の剥離+脱脂】
ワイヤーブラシはマイナーな工具ですが自分的には大好きです。Myワイヤーブラシでやっつけました。 荒(焼入れ太毛)、中荒(焼入れ細毛)、細(真鍮毛)。大概の塗装下地はこれでイケます。
脱脂はそこら辺のオートバックス系で売っているブレーキ&パーツクリーナーです。若い頃は台所用のマジックリンを使用していましたが。。。 最近はコイツを愛用しています。。。スプレータイプで速乾性! (アルコール類ですね)、しかもデッカいスプレーカン840mlでお値段200円ぐらい。。。塗装に限らず重宝します。 ※ちなみに私はブレーキ系でコイツを使用した事はありません。
2015年1月28日
【パテ埋め】
展示用と伺ったので、塗装前の下地を気合い入れてバッチリ仕上げようと思います。
※ただ単に自分がやりたいだけですけど。。。 この工程が自分的には重要で、塗装後の光の光沢や写り具合を左右すると思います。。 そしてこのパテ。。。昔は灰色や黄色のパテしか無かったのですが最近では白のパテが販売していました。 最終的には赤の塗装なので下地にはもってこいの代物なのでチョイスしました。(≧∇≦) ですが少々乾燥が遅い様な気がします。。。。
2015年1月29日
【パテ後の整形】
加工時の微細な凸凹を修正です。 ひたすら手の感覚でサンドペーパーかけます。白いパテが残った箇所が微妙に凹んだところですかね。
2015年1月30日
【パテ整形仕上げ】
パテが乾燥したのでパテ整形仕上げに入りました。 とは言っても研磨。凸凹発見。。。 パテ埋め。整形。。。しばらくはこの作業の繰り返しです。ちなみに明日からの作業にも私の中で新アイテムを使用する予定です。普通の車やバイクならパテ処理後に塗装の乗りを良くする為の下地にサフェイサーやらプライマー塗装をするのですが。。。非金属は一般の塗装下地が乗らない?喰いつかないようです。。。
【プライマー】
実はこの情報は少し前に私の愛車の一年点検でBM○の整備工場に行ったところ私と同じ車が板金塗装をやっていて、変な薬品を使っていたので疑問に思いピットの方に聞いたら非金属塗装には必須アイテム!との事らしいです。。の前に私の愛車のボンネットとフロントフェンダーはアルミだったみたいです。。。 と言う事で非金属用の下地処理前の下地処剤を入手したので試してみます。
2015年1月31日
【トラブル】
やってしまいました。。。 出勤前に自宅ガレージで昨夜の 「非金属塗装前スプレー」を吹いて出勤。。。 帰宅後。。。パテの無いマグネ地肌の部分は非常に良い感じでしたが? せっかく仕上げたパテ部分が膨張?してしまい?ボコになってしまいました。。。(´Д` ) ※写真では分かりにくいかもしれませんが。
やる前はマグ地肌とパテを気合いでツライチに仕上げたはずだったのですが。。。 再度試みてみます。 ※なんとなくですが要領が分かってきました。
因みにこれ(下地)をクリアした後の工程は ①プライマーorサフェイサー ②研磨 ③赤塗装 ④クリア塗装 ⑤マル秘?コーティングです。
どうやら非金属塗装前処理剤とパテの愛称が悪くケンカしてしまったようです。。。 今週末、一気に赤の塗装まで行こうと思います。
2015年2月1日
【サフェイサー塗装】
昔は灰色しかなかったのですが最近では白色がありました。 そのまま下地になるのでチョイスしました。
2015年2月2日
【塗装】
そして念願の赤をゆっくりのんびり吹いていきます。
缶スプレー塗装は塗装時に缶をお湯で温めると良い気がします。
赤を少し吹いては。。。少し時間をおいて。。。研磨し。。。また吹いては。。。のんびり仕上げてみます。
後はクリア塗装とコーティングで完成です。焼き付けてないのでなかなか乾燥しません。 様子を見ながらクリア吹こうと思います。
2015年2月7日
【クリア塗装】
仕上げのクリア吹きました。 実はクリア塗装の前に少々難航しました。。。通常ならパテ盛り後の塗装で難なく行くところでしたが。。。塗装後にパテが縮んだり膨らんだり。。。結果、その箇所を削って再塗装の繰り返しです。。。 以前の非金属前処理剤とパテのケンカが未だに収まりません。。。
塗装が完全硬化した今週末は私が長年愛用しているコンパウンド2工程で仕上げてマル秘コーティングして完成です(このコンパウンドは重宝します)。
今回の敗因。。。 ①非金属前処理剤 ②パテ。じかいは①②無しで行こうと思います。。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回の挑戦の結果を参考に、次回は更に高度な塗装に挑戦したいと考えております。
乞うご期待!