株式会社マクルウは、業界初(*1)となるマグネシウム溶接材の小口通信販売サイト 『MAGNEYAマグネヤ』を開設し、10月1日からサービスを開始しました。
『MAGNEYAマグネヤ』は、サービス開始に合わせ2014年10月15日(水)から17日(金)に東京ビッグサイトで開催される日本マグネシウム展(モノづくりマッチングJapan内) 及び2014年11月19日(水)から21日(金)に東京ビッグサイトで開催される産業交流展において、対象製品の展示と注文受付、一部即時販売を実施する予定です。『MAGNEYAマグネヤ』で取り扱う製品は、「AZ31 φ1.6mm X 10m 3000円(税別・送料別)」といった溶接材に加え、パイプ材や丸棒材等と溶接材がセットになった「溶接トライセット」も販売いたします。
マグネシウムは、その軽量性が注目されモバイル機器をはじめとした様々な用途に活用されながらも、溶接という観点では普及が遅れています。その理由の一つとして溶接材の入手難という声が高まっていたことから、『MAGNEYAマグネヤ』では、思い切った販売ロットの小口化と低価格化を実現しました。更に、Webメディア構築に強みを持つ㈱京橋ファクトリー (*2)との協働により、本サイト内でマグネシウムに関する情報発信やモノづくり関連動画などを提供し、マグネシウムモノづくりを広く普及させていく計画です。こうした活動を通じ、年間500セットの販売を計画しております。
■マグネシウムについて
マグネシウムは、実用金属中最軽量(比重1.78)という特徴を活かし、ノートパソコンなどモバイル機器を中心にその採用が広がっています。また、新たなマグネシウムの加工技術として塑性加工(*3)が注目されており、マグネシウムワイヤー材・パイプ材の引抜加工や曲げ加工など加工技術の開発が進展しています。これらの進展に合わせ、加工したワイヤー材やパイプ材の接合技術として溶接加工の普及が望まれています。マグネシウムの採用により、同形状のスチールと比較して75%の軽量化、同じくアルミニウムと比較して33%の軽量化が可能です(*4)。
■株式会社マクルウについて
株式会社マクルウは、「マグネシウムの新たな世界を切り拓く」という理念のもと、独自技術である冷間引抜加工技術を核に様々なマグネシウム加工技術、マグネシウム合金を活用した製品開発を進めています。2014年、「社名の由来コンテスト 社名大賞」(コクヨファニチャーofon主催)「しずぎん起業家大賞 次世代技術部門 最優秀賞」(静岡銀行主催)、「Rise Up Festa 先端技術・素材分野 優秀賞」 (三菱東京UFJ銀行主催) を受賞しました。
(*1)当社調査による(2014年9月現在)
(*2)㈱京橋ファクトリー http://kyobashi-factory.co.jp
(*3)塑性加工…材料に大きな力を加えて変形させることによって、目的とする形状に加工すること。加工時間が短く、材料のロスが少なくエネルギー原単位が比較的少なく、巨大なものにも適応可能であることから工業製品の生産等に広く用いられる。
以上